趣意書

NGO非戦ネット2016~ 趣意書

私たちは、国際協力・交流活動に取り組むNGOや市民の立場から、2015年9月19日に国会で成立した安全保障関連法とこの法律を中心とした日本を戦争ができる国にしようとする動きに反対します。私たちは、戦争が起こるカラクリや、人間としての当たり前の権利を奪われた人々の絶望と反発が「テロ」の温床になっている現実を見つめてきました。世界各地での活動経験から、貧困や飢えから解放され、当たり前の権利を享受できてこそ、平和で安全な社会が導かれると確信しています。
NGOは国境を越えて市民同士が協力し合い、国の利害を超えて貧困、環境、人権、紛争といった地球規模の問題の解決に取り組んできました。また一方で、自然と共生し、独自の文化・価値観のもとで安心して暮らす人々の生活に触れ、「豊かさ」のあり方を共に学びあう交流の場を築いてきました。対立を対話に変える努力を積み重ね、信頼しあえる関係性をつくってこそ、安心して共に生きる社会が築けると考えます。この信念に基底には、全世界の人々の平和的生存権を非軍事的な手段によって達成すると宣言した日本国憲法と9条があるのです。
NGO非戦ネットは国際的な市民社会の連帯を基調とするNGOの立場から、武力で平和は作れないという信念のもと、非戦の思いを市民と政府に届け、市民が広く結集できるネットワークをめざします。そして日本を戦争ができる国にしようとする動きに反対していきます。

附則
2002年7月4日、私たちは9.11事件以降世界を席巻した対テロ戦争と、対テロの名のもとでの市民的な自由の規制に危機感をもったNGO有志が集まり最初の「NGO非戦ネット」を作りました。各種声明、イベント開催、平和デモへの参加、海外の対テロ戦争についての情報発信などを行い2004年には一旦組織を整理し解散しましたが、昨年7月2日日本での安保法制制定の動きを黙って見過ごすことはできないと考え、最初の「NGO非戦ネット」の趣旨を受け継いでNGO非戦ネットを新たに発足させました。2015年9月19日に安全保障関連諸法が国会で成立、2016年3月29日には施行されました。今後は安保法制の運用や憲法改正など、日本を戦争ができる国にしようとする動きがさらに加速していくでしょう。そこで安保法制制定に対する反対に限定せず、広く日本を戦争ができる国にする動きと実際に戦争に参加しようとする動きに反対する運動としてNGO非戦ネットを継続することにしました。