【非戦の声⑪】C-Rights代表理事 甲斐田万智子

NGO非戦ネット呼びかけ人
国際子ども権利センター(C-Rights)代表理事 甲斐田万智子

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C-Rights代表理事 甲斐田万智子

 

戦争によって子どもの権利はことごとく侵害されていきます。負傷したり、心に傷をうけたり、命を落としたり。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、弟、妹など家族が命を失ってしまうかもしれない。地雷などで障がいを一生負ってしまうかもしれない。学校を壊されて、教育の権利を失ってしまうかもしれない。そして、いつ攻撃を受けるかもわからず、運動場や野原で遊ぶこともできないかもしれない状況を生みだします。

親が、仕事を失ってしまうことによって子どもが働かされるかもしれない。軍隊が駐在するところには、性産業が拡大します。人身売買で少女たちが性産業に売られるかもしれません。

子どもたちが、この村、この町をこんな風にしたい、と学校で話し合っていたかもしれません。ですが、戦争が起きると話し合いの場さえ奪われるかもしれません。

希望をもって、こんな社会にしたい、と話し合うこともできなくなるかもしれません。

私達は、子どもたちに、暴力はダメだと、喧嘩をしないで話し合いで解決していこうと、教えています。ですが、戦争が起きたら、子どもたちに人殺しや武力によって、対立を解決しようと教えていかなければならなくなります。

それは、子どもの権利の活動家として絶対避けたい。

対立が起きたら、武力ではなくて、話し合いによって人間というのは解決できるんだ、ということを子どもに教えたい。そのために、安保法案に反対です。なんとしても止めたいと思っています。そんな思いから、私達C-RightsはNGO非戦ネットに参加しました。

皆さん一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました。

 

*2015年8月1日に開催された第2回NGO非戦ネット公式イベントでのスピーチより