【非戦の声⑫】シャンティ国際ボランティア会常務理事 市川斉

NGO非戦ネット呼びかけ人
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)常務理事 市川斉

市川斉 2011年3月東日本大震災(宮城県亘理郡にて)
市川斉 2011年3月東日本大震災(宮城県亘理郡にて)

公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会は、すべての人々がお互いの民族や言語・文化・宗教の差異性を容認、尊重し、その美しく多様性の中に「共に生き、共に学ぶ」共生社会の実現を目指し、東南アジア、アフガニスタンで中心34年間活動を続けてまいりました。

「憎しみは憎しみによって滅することはない、憎しみは慈愛によってのみ滅す」というアジアの智慧である非暴力にあることを改めて実感しています。

今、紛争に対する日本のスタンスが問われています。軍事力の均衡で平和を維持することに危惧します。世論調査では反対が多数を占める中、安保法案が十分に議論を尽くされないまま、法案が通ってしまうことに心から危惧します。日本の大きな転換期となるからこそ、きちんとした議論ができることを望みます。

私はアフガニスタンで当会の現場で活動をしてまいりましたが、紛争に対する中立国だったからこそ、多くのイスラム諸国で信頼されていたことを心から実感しました。このまま法案が通ることになれば、多くのイスラムの人々を敵に回すことになるのではないでしょうか?

 

*本件について、それを象徴するような出来事が、現場からの報告でありました。詳細は、以下をご覧ください。

http://sva.or.jp/wp/?p=14453